
運営者
私は銀行でも公務員でも働きましたが、実際に見えたのは「どちらが上か」ではありませんでした。年収の増え方と、背負う負荷の種類が違うだけでした。
- 年収は銀行のほうが高くなりやすい
- 30代で差が一気に広がる
- 公務員は安定だが伸びは穏やか
| 比較項目 | 銀行員 | 公務員 |
|---|---|---|
| 20代年収 | 350万〜550万 | 330万〜450万 |
| 30代年収 | 500万〜900万 | 500万〜750万 |
| 40代年収 | 650万〜1200万以上 | 650万〜1000万 |
| 年収の伸び | 昇進で大きく跳ねる | 安定して積み上がる |
| リスク | 評価・業績依存 | 大きく下がりにくい |

銀行員と公務員どっちがいい?年収・安定・働き方を経験者視点で比較

銀行員と公務員はどっちがきつい?責任・ストレス・働き方の違いを経験者視点で比較
- 結論の先出し|全体では銀行のほうが年収は高い。ただし差の中身が重要
- 20代の年収比較|差はまだ小さいが、銀行は早い段階で分岐が始まる
- 30代の年収比較|昇進で差が一気に広がる
- 40代の年収比較|昇進の有無で人生単位の差がつく
- 年収と負荷の関係|どちらが楽かではなく、負担の種類が違う
- 公務員転職で見落としやすい点|給与は初日に現実味を帯びることがある
- 福利厚生と勤務地を含めると見え方は変わる
- 公務員転職時の年収の調べ方|俸給表・地域手当・ボーナスから大まかに読む
- 結論|どちらが良いかではなく、自分がどの構造を選ぶか
結論の先出し|全体では銀行のほうが年収は高い。ただし差の中身が重要
- どの年代で差が広がるのか
- 昇進でどれくらい差がつくのか
- その差が負荷と見合っているのか
- 全体年収は銀行が高くなりやすい
- 差は年代よりも昇進で大きく開く
- 比較の本質は「金額」だけでなく「構造」
20代の年収比較|差はまだ小さいが、銀行は早い段階で分岐が始まる
20代では、銀行と公務員の年収差はまだそこまで大きくありません。 若手のうちは、どちらも似たようなレンジに入りやすいです。ただし、銀行はこの時点ですでに配属や評価、賞与で差がつき始めます。20代では微差でも、30代以降の広がり方はかなり違います。| 区分 | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| メガバンク | 400万〜550万 | 賞与で差が出やすい |
| 地方銀行 | 350万〜450万 | 地域差が大きい |
| 国家公務員 | 350万〜450万 | 制度内で安定 |
| 地方公務員 | 330万〜430万 | 横並びに近い |
- 現時点の差はまだ小さい
- 銀行は賞与と評価で分岐が始まる
- 公務員は横並びで推移しやすい
30代の年収比較|昇進で差が一気に広がる
30代は、銀行員と公務員の年収差が最も広がりやすい年代です。 銀行は、非管理職のままか、役職に乗るかで年収が大きく変わります。公務員も昇進差はありますが、制度内での上昇が中心で、銀行ほど急なジャンプは起こりにくいです。| 区分 | 年収目安 | 伸び方の特徴 |
|---|---|---|
| メガバンク | 600万〜900万 | 昇進で大きく跳ねやすい |
| 地方銀行 | 500万〜700万 | 役職で差が広がる |
| 国家公務員 | 550万〜750万 | 制度内で安定上昇 |
| 地方公務員 | 500万〜700万 | 比較的穏やかに上がる |
| 区分 | 非管理職 | 管理職 | 差 |
|---|---|---|---|
| メガバンク | 600万〜700万 | 800万〜1000万 | +200万〜300万 |
| 地方銀行 | 500万〜600万 | 650万〜800万 | +150万〜200万 |
| 公務員 | 500万〜650万 | 650万〜750万 | +100万前後 |

運営者
私も30歳手前の頃、賞与欄を見て手が止まりました。昇進のタイミングと重なって、前回より大きく跳ねた数字が並んでいたんです。銀行の年収は、なだらかに増えるというより、ある日急に景色が変わる感じがありました。
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40代の年収比較|昇進の有無で人生単位の差がつく
40代になると、年収差は単年の問題ではなく、人生単位の差として効いてきます。 銀行は役職の有無で差がさらに広がり、場合によっては300万〜400万円以上の開きになることもあります。公務員も安定的には上がりますが、銀行ほど急激には広がりません。| 区分 | 年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| メガバンク | 800万〜1200万以上 | 役職差が極めて大きい |
| 地方銀行 | 650万〜900万 | 昇進で差が拡大 |
| 国家公務員 | 700万〜1000万 | 制度内で安定上昇 |
| 地方公務員 | 650万〜850万 | 急激な差は出にくい |
- 銀行は昇進で大きく伸びる
- 公務員は安定的に積み上がる
- 差は能力だけでなく制度構造でも生まれる
年収と負荷の関係|どちらが楽かではなく、負担の種類が違う
| 比較軸 | 銀行員 | 公務員 |
|---|---|---|
| 主な負荷 | 営業・数字・評価 | 調整・対人・制度拘束 |
| 成果の見え方 | 数字で可視化されやすい | 見えにくいことが多い |
| 精神的なしんどさ | 前向きな圧が強い | 後ろ向きな圧が重い |
| 向いている人 | 競争と成果を受け止めやすい人 | 調整と制度運用を受け止めやすい人 |
公務員転職で見落としやすい点|給与は初日に現実味を帯びることがある
公務員転職では、民間企業のように細かい条件が事前にクリアに見えにくいことがあります。そのため、実際の給与の重みを強く実感するのが「初日」になることがあります。
運営者
私も、公務員としての初日に辞令を見たとき、体温が少し下がるような感覚がありました。覚悟はしていても、そこに並んだ数字を見た瞬間、自分のキャリアの時計が何年も巻き戻されたように感じたのを覚えています。
福利厚生と勤務地を含めると見え方は変わる
年収比較をするときは、給与だけでなく福利厚生と勤務地も一緒に見たほうが実態に近づきます。- 銀行:持株会、従業員向けローン、福利厚生施設などが強いことがある
- 地方銀行:地域内異動中心だが、住宅手当は強くない場合もある
- 公務員:勤務地は安定しやすく、住宅面で有利なことがある
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公務員転職時の年収の調べ方|俸給表・地域手当・ボーナスから大まかに読む
①まず見るべきは俸給表|「級」と「号」で給料が決まる
公務員の給料は、基本的に級と号で決まります。| 項目 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| 級 | 職務・役職のレベル | 係員、係長、課長補佐のような階層 |
| 号 | 同じ級の中での段階 | 年数や評価で少しずつ上がる |
②給料の推移|毎年は号が上がり、昇進すると級が上がる
公務員の給料は、基本的に次の2つで動きます。- 毎年の昇給 → 号が上がる
- 昇進 → 級が上がる

運営者
私のケースでは、経験者枠で採用されたので1級スタートではありませんでした。ただ、同年代の職員と比べると月額で1〜2万円ほど低い感覚がありました。毎年4号ずつ上がっても、最初の差は意外と残ります。
俸給表の見方(汎用図解)|級と号はこう読む
| 号\級 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
|---|---|---|---|---|
| 1号 | 低め | 1級より高い | 2級より高い | さらに高い |
| 5号 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
| 9号 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
| 13号 | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
| 17号 | 上がる | 上がる | 上がる | 上がる |
毎年の昇給と昇進の違い
公務員給与の動きは、ざっくり言うと次の2パターンです。| 動き | 何が変わるか | イメージ |
|---|---|---|
| 毎年の昇給 | 号が上がる | 同じ級の中で下へ進む |
| 昇進 | 級が上がる | 右の級へ移る |
昇進時のイメージ|級が上がっても号は下がることがある
ここが少し分かりにくいポイントですが、昇進して級が上がるとき、単純に「そのまま右へ移る」わけではなく、号が調整されることがあります。 イメージとしては、次のような動きです。| 昇進前 | 昇進後 | 見え方 |
|---|---|---|
| 2級・40号 | 3級・24号 | 級は右に進むが、号は調整される |
③地域手当も見る|俸給表の額だけでは実額は見えない
俸給表で見る金額だけでは、実際の月収の土台はまだ見えきりません。ここで重要になるのが地域手当です。 国家公務員制度では、地域手当は主に民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給され、たとえば東京都特別区勤務では月給の20%が地域手当として支給される例が示されています。 [ そのため、年収をざっくり読むときは、- 俸給表の給料月額
- 地域手当
| 見る項目 | 意味 |
|---|---|
| 給料月額 | 俸給表・給料表に載っている本体部分 |
| 地域手当 | 勤務地に応じて上乗せされる部分 |
| 月収の土台 | 給料月額+地域手当 |
- 俸給表の額だけでは足りない
- 勤務地によって地域手当が乗る
- 年収試算では「給料月額+地域手当」をまず見る
④ボーナスを見る|令和7年の人事院勧告では年間4.65か月分
ボーナスも大まかな年収を読むうえで重要です。 令和7年の人事院勧告では、国家公務員の期末手当・勤勉手当は年間4.60か月分から4.65か月分へ引上げとされ、期末手当と勤勉手当をそれぞれ0.025か月分ずつ増やす内容でした。 地方公務員は各自治体の人事委員会勧告などを踏まえて決まるため、完全に一律とは言えません。ただ、実務上は人事院勧告に近い改定になることが多く、年収の大まかな試算では十分参考になります。 ここまで理解できれば、あとは実際の数字に落とし込むだけです。モデルケースで見る|公務員転職後の年収はこう読む
モデルケースの前提
- 民間経験ありで公務員に転職
- 経験者枠で採用
- 俸給表上の給料月額が決まる
- 地域手当が支給される地域を想定
- ボーナスは年間4.65か月分を参考にする
モデルケースA|地域手当なしに近い自治体
| 項目 | モデル数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 給料月額 | 25万円 | 俸給表上の本体部分 |
| 地域手当 | 0円〜1万円弱 | 地域差あり |
| 月収の土台 | 25万円前後 | 給料月額+地域手当 |
| ボーナス | 約116万円 | 25万円×4.65か月で試算 |
| 年収目安 | 410万円〜430万円前後 | 手当前のざっくり水準 |
モデルケースB|地域手当がある自治体
| 項目 | モデル数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 給料月額 | 25万円 | 俸給表上の本体部分 |
| 地域手当 | 2万5,000円 | 仮に10%で試算 |
| 月収の土台 | 27万5,000円 | 給料月額+地域手当 |
| ボーナス | 約116万円〜128万円程度 | 支給基礎の考え方で差が出る |
| 年収目安 | 445万円〜460万円前後 | 地域手当込みで上振れ |
- 俸給表の額だけでは年収は決まらない
- 地域手当の有無で差が出る
- ボーナスを加えると大まかな年収レンジが見える
年収をざっくり掴む流れ
モデルケースでの年収確認手順
- 募集要項のモデル給与を確認する
- 俸給表で自分が入りそうな級・号のレンジを見る
- 地域手当の支給率を確認する
- (給料月額+地域手当)×12で年間の土台を出す
- そこにボーナス4.65か月分前後を加えて年収を読む
⑤現実的な調べ方|募集要項のモデル給与があれば最優先で見る
一番使いやすいのは、応募候補の自治体や官庁の募集要項に書かれているモデル給与です。- 30歳モデル
- 経験者採用の初任給例
- ○年経験者の場合の給与例
- 給与条例・俸給表
- 役職と級の対応表
- 地域手当の支給率
公務員転職時の年収の調べ方
- 募集要項にモデル給与があるか確認する
- 給与条例・俸給表で級と号の構造を見る
- 地域手当の有無と支給率を確認する
- ボーナスを年間4.65か月分前後でざっくり当てる
- 最後に経験換算のズレ幅を考えて、少し保守的に見積もる
年齢別で見る|公務員転職後のリアルな年収イメージ
| 年齢 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 30歳 | 400万〜500万円 | 経験換算で差が出やすい |
| 35歳 | 450万〜600万円 | 号の積み上げで安定上昇 |
| 40歳 | 550万〜750万円 | 昇進の有無で差が広がる |
- 20代〜30代前半:横並びに近い
- 30代後半:昇進で差が出始める
- 40代:役職で年収差が明確になる
結論|どちらが良いかではなく、自分がどの構造を選ぶか
銀行は年収が高くなりやすい。 公務員は制度の中で安定しやすい。 この整理自体は間違っていません。ですが、それだけで決めると足りません。 大事なのは、自分がどの負荷なら受け入れられるか、そしてその報酬に自分が納得できるかです。 銀行にも重さがあり、公務員にも別の重さがあります。どちらが上かではなく、どちらの構造が今の自分に合うのか。比較記事としての結論はそこに尽きます。銀行→公務員で後悔しやすい年収パターン
① 30代で銀行の伸びを手放したケース
30代は、銀行員として最も年収が伸びやすい時期です。 このタイミングで公務員に転職すると、- 昇進による年収ジャンプを手放す
- ボーナスの伸びを手放す
② 経験換算を楽観視していたケース
「経験者採用だから、それなりの給与になるだろう」 この前提で考えていると、ズレが出やすいです。- 想定より低い号でスタート
- 同年代より1〜2万円低い水準
③ 年収だけで転職判断をしたケース
「今の仕事がきついから」「安定しているから」という理由だけで転職すると、- 別の種類の負荷に直面する
- 年収の低さだけが残る
- 年収の「構造」を見ていない
- 経験換算を楽観視している
- 負荷の違いを整理していない
年収ダウンはどこまで許容できるか|判断の目安
目安①:年収50万円以内の差
- 生活への影響は比較的軽い
- 体感としては「少し余裕が減る」程度
目安②:年収100万円前後の差
- 家計に明確な影響が出る
- 支出の見直しが必要になる
目安③:年収150万〜200万円以上の差
- 生活水準の調整が必要になる
- 資産形成のスピードが変わる
判断の軸|年収ではなく「納得できるか」
最終的に重要なのは、 その年収で、自分が納得して働けるか です。 銀行のように負荷は高いが年収も高い構造を選ぶのか、 公務員のように安定しているが伸びは穏やかな構造を選ぶのか。 これは優劣ではなく、選択です。- 金額だけで判断しない
- 生活への影響を見る
- 働き方とのバランスで考える
ここまで読んで、「自分はどの選択になるか」を考え始めた方も多いと思います。 その判断を一段クリアにする方法があります。
今の自分が、外の市場でどの年収レンジにいるかを知ることです。
市場価値を見てみる(JAC Recruitment)※転職前提でなくても利用できます。情報収集として使う人も多いです。

銀行員の転職完全ガイド|年収・市場価値・何歳まで可能かを経験者視点で整理
比較のあとに「では自分はどう動くのか」を整理したい方は、こちらの記事も参考になります。
転職するかどうかを決める前に、 自分の市場価値を知っておくことで、判断の精度は上がります。
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